妊娠中は、心にも体にも大きな変化が起こります。特に、初めて妊娠する方にとっては、不安や分からないことがたくさんあると思います。いつも通り治療して大丈夫なのか、赤ちゃんに影響はないのか、など疑問があると思います。
よくご質問を受ける
①レントゲン
②麻酔
③薬
について説明します。
①レントゲン
治療によってはレントゲンが必要になりますが、当院で撮影するレントゲンには2種類あります。
小さな部分的なレントゲン
大きな全体的なレントゲン
ではレントゲンを撮影したときの放射線の量ですが、
小さな部分的なレントゲン1枚 0.01mSv
大きな全体的なレントゲン1枚 0.03mSv
になります。
放射線の量が100mSv以下であれば赤ちゃんに影響はないと疫学的調査で確認されています。
つまり
小さなレントゲンだと 10000枚
大きなレントゲンだと 3333枚
撮影しないと赤ちゃんに影響はありませんので、ご安心下さい。
②麻酔
治療で使われるのは局所麻酔(部分麻酔)です。胎盤などを通じて赤ちゃんに麻酔薬が届くことはありません。
麻酔として使われているのはキシロカインという薬で、これは無痛分娩にも用いられているものですので問題ありません。
かえって無麻酔で痛みを我慢することのストレスの方が赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
③薬
妊娠中の薬の服用はしないにこしたことはありません。
しかし、痛みが激しいなど、服用しないことが逆に悪影響を及ぼす可能性のある場合には、必要最低限の抗生剤や鎮痛剤を処方します。
当院では妊娠中に服用しても安全とされる
抗生剤「フロモックス」
鎮痛剤「カロナール」
を処方しますので、ご安心下さい。
まとめ
妊娠中でも治療は比較的安全に出来ますのでご安心下さい。
一番大切なことは、妊娠前から定期的にクリーニングを行い予防を行っていれば、妊娠中に治療が必要になることはありません。
また、虫歯や歯周病のリスクが高い、親知らずも女性の方は早めに抜いておくことをお勧めします。
何かご不明な手がありましたら、お尋ね下さい。